
「建値決済は活用すべきか否か?」
意見が別れる建値決済ですが、僕としては積極的に活用すべきだと考えます。
実際には「建値に設定しなければ良かった!そのままにしておけば利確できたのに!」と思うことも山ほどありますが、相場の世界で生き残っていればチャンスなんていくらでもやってくるので建値決済を推奨します。
またトレードスタイルにもよりますが、建値決済はメンタル面でもかなりメリットがあります。
この記事では建値決済の活用について考えていきます。
自分が精神的に楽になれるのであれば建値決済を活用すべき
建値決済はあなたが精神的に楽になれるのであれば積極的に活用すべきだと考えます。
建値決済は損失を出さないという面で優れいています。
ある程度利益が伸びているポジションの損切りを建値に設定すれば「損失が出ない」=「利確orプラマイゼロ」と言う最強の状態になれます。
トレードチャンスなんて相場で生き残り続けていればいくらでも訪れます。トレードで1番大切なのは生き残ることです。
そもそも、「ある程度思惑の方向に動いた後に損切りで終わる」といったトレードはどこかで撤退の機会があったはずです。
それにもかかわらずポジションを持ち続けてしまうような戦略の無いルールは控えます。
- 損切りトレードの次のトレード
- プラマイゼロトレードの次のトレード
1回1回のトレードは独立しているべきですが、それでも多少なりとも次のトレードに悪影響を及ぼしてしまいますので僕は建値決済を活用しています。
建値決済の実践的活用方法
ここでは僕のトレードにおける建値決済の利用例について紹介します。
「戦いに負けたか否か?」だけに注目しています。
僕は以前は5分足でスキャルピングとデイトレードを足したような手法でトレードしており、5pipsでも利益が伸びればすぐに建値に設定していました。
殆どのトレードが建値決済(損切り)になっていたので精神的にはキツかったです。(トレード数と利益が全く比例しなかったので)
それでもなんとか利益を出すために自ずとトレード回数も増えてしまいました。スプレッドも無視できないpipsになってました。
しかし「戦いに負けたか否か?」だけを基準にして建値決済にすることにより、無駄な建値決済が減りましたし、利益も残るようになりました。
まず最初に、青色のポイント(「エントリー」の部分)でポジションを保有したとします。
その後のチャートの形として、以下のような2パターンの形を描いたとします。


①と②の2つのパターンを表示しました。
この場合だと、①では建値決済の設定はしません。②のパターンでは建値決済の設定をします。
②の場合だと1度戦いに負けているからです。
もっと簡単に言いますと、「レンジを形成し、その後下にブレイクしてしまった」からです。
レンジを下にブレイクしてしまったことにより、1度はショートポジションを保有する人たちが勝利を収め、より一層売り優勢な状態になります。
また、下抜けてしまったことにより買いポジションを保有している人からすれば損切りであったり利確のアクションを起こし、いったんは下落する恐れがあります。
「レンジを下にブレイクしてしまったことで、エントリーした当初の予想よりも勝率が低くなってしまっているのであれば、そこから更に精神をすり減らしてチャートを保有しない方が良いのでは無いか?」ということです。
では①の場合はなぜ建値に損切りを設定しないのかというと、特に勝負(レンジ)に負けたであろう様子も無いからです。
①の下落はエリオット波動で言うところの、単なる2波とも考えられます。その時には当初の損切り価格を無駄に動かしません。
また、日中は仕事をしており建値決済を設定するにあたってずっとチャートを見逃す恐れがあります。
対策として『ProEX』というツールを活用しています。

また、建値決済については以下の記事でも紹介しています。
