チャートを観察していると
「このあたりで損切りした人が多そうだな」
とか
「この動きは予想していなかった人が多そうだな」
といったポイントがあります。
これらのポイントが見つかれば、あとは損切りが発生しそうな部分に自分のポジションをぶつけてあげればいいのですが、そう簡単にはいきません。
「ここで絶対に反発する!」といったポイントまで待ち、実際にそのポイントで買い注文を入れていたとしても、全く反発しなかったというパターンもよくあります。
今回はそんな「反発が無い」もしくは「反発が薄い」パターンを考えてみます。
セカンドタッチ(2回目のタッチ)に注目する
以下の画像で、黄色○の部分で買い注文を入れますか?

左側でレンジが発生した後に上にブレイクし、その後にもどってきたところ(青色水平線)で一度買われています。(黄色○の左の反発)
その後再び青色水平線まで戻ってきたところ(黄色○で示した部分)で再び買いを入れるかどうか、という様子です。
僕の考えとしては、このパターンでは黄色の丸の部分で再度買いでエントリーすることはありません。
理由としては、既に一度買われており(黄色○の左)、その時に赤色のレンジで損失を抱えてしまった人たちが損切りをした可能性が高いからです。
つまり、黄色丸の部分が1回目のタッチファーストタッチではないから買いません。
買うのであれば黄色○の左の反発を狙います。
反発を確認するパターン
次に2つめの例を紹介します。
この画像も同じで、黄色のポイントで買いを入れるか否かです。

このパターンでは一発では買いません。
時間足を落とし、反発を確認してから買います。
何故なら損切り注文が発生するか否かが分からないからです。
例えば、もしあなたが一番左のレンジエリアで売り注文を入れていたとします。
その後レンジを上にブレイクし、暫く上昇しています。
流石にその間に損切りをしているのではないでしょうか?
もちろん、損切り注文を入れていないトレーダーも沢山いるでしょうが、1つめの例よりは損切り注文は少ないように考えられます。
しかしそれでも「レンジブレイクした」という事実がある限り、他のポイントよりは反発する可能性があるかと思います。
ですので反発候補として認識し、反発すれば買います。
最後に
損失が発生した部分や、損切りが発生しそうな部分を意識すると案外と自分が想定した価格でチャートが反発します。
しかし、チャートの形だけで判断していると結構見誤ります。
そのような事を減らすため、
「損切りを考えている人たちは本当にまだ沢山のこっているのだろうか?」
「もっと損切り注文を入れたくなるようなポイントは無かっただろうか?」
と考えながらチャートを監視することをオススメします。