
トレードするにあたってルールは必須です。
「トレードはルール通りに実行し、感情に左右されて余計なポジションを持ってはいけない」ということは頭で嫌というほど分かっています。
では、実際に自分独自なり教材などで開発したトレードルールを、どのような流れでリアル資金を投入したトレードまで持っていくかについて考えてみます。
まずはざっくりと「勝てる手法か否か?」を確かめる
せっかくトレード手法を頑張って作ったのに、その方法が実は「勝てない手法、期待値がプラスではない手法」だと意味がありませんね?
新しく手法を開発したら、まずはざっくりとで良いので「本当に勝てる手法か否か?」を確認します。
確認方法は簡単で、デモ口座で過去のチャートデータをスクロールしながら目で追っていき、自分のエントリーポイントがあればトレードをしたことにしてExcelなりメモ帳なりに記録をつけていきます。

ポイントは、「あまり細かく確認しすぎないこと」です。
もちろん細かく確認することが一番良いのですが、この段階での検証の目的は「この手法で利益が出るのか?」ということを確かめたいのです。
エントリーポイントやチャートの動きについてはこの段階で検証するのではなく、これより後の段階で詳細に検証します。
FT3で検証
デモ口座でざっくりと検証した次の段階としては、Forex Tester 3などの検証ソフトでの検証です。
やはりローソク足の動きを戻せるという点でForex Tester 3がオススメです。

この段階では「今回検証している手法が、実際に動いているチャートだとどのようなタイミングでトレードするのがベストか?」を確認します。
千本ノックのようなものです。
できれば通貨ペアはまとめて一気に検証せず、通貨ペア毎に分けて細かく検証します。
最低でもそれぞれの通貨ペアで100トレード分のデータをとり、数値的に勝てる(=期待値がある)手法だと分かるまで検証します。
デモ口座でリアルタイムなトレード
Forex Tester 3での検証で「この手法は数値的に勝てるぞ!(期待値があるぞ)」と分かれば、次の段階としてはデモ口座によるトレードです。
今回はざっくりと検証するのではなく、実際にリアルタイムで動いている相場での検証です。
- 自分の生活スタイルにあった手法か?
- 実際にエントリーチャンスがくるまで待つ事が出来るか?
- 睡眠時間を削ってしまわないか?
など、今までの検証では確認できなかったことを確かめます。
デモ口座であっても、値動きはリアルタイムで動いている為替相場なので時間がかかります。
FXでは「待つこと」も非常に大切な要素です。
最低でも3ヶ月程度はデモ口座でトレードしてみてデータを収集します。
小さい金額でリアルトレード
デモ口座で「勝てる手法だ」と判断できれば、次はいよいよ実弾(リアル資金)を投じてのトレードです。
最初は小さめの金額でのトレードを推奨します。
デモ口座では損失が出たとしても、現実では資金を失っていません。
しかし、リアル口座でのトレードだと自分の資金が失われてしまいます。
そのギャップが大きすぎると検証してきたトレード手法にもブレが生じてしまい、いままでの検証が無駄になってしまいます。
違和感を感じたり、勝ちきれなかったら前の段階に戻る
それぞれの検証の段階で、何度も負けが連続してしまったり、明らかに損失の方が多い場合は前の検証段階に戻ります。
違和感を抱えたままトレードをしていても、負けトレードから「何が原因か?」を発見しづらく、一向にトレードが改善出来ませんし何より不安です。
必ず「検証」を省かないことが大切です。